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小さな女の子


今年のお盆は、息子夫婦が例年よりも早めに休みをとる関係で、変則的な盆休みとなりました。休み前半は、曾孫の「お披露目」で田舎に帰りました。
昔、息子たちを連れて田舎に帰った時、よく聞いた言葉 「孫がくるのをとっても楽しみにしてるんだけども、帰ったあとの寂しいこと、疲れること・・・。」 爺婆になるということは、こういうことだったのねと。孫をもってみて初めてその気持が理解できたというところでしょうか。後日、写真をアップしたいと思います 001.gif

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さて、今日は終戦の日-ということで前の記事に続き、こちらを投稿します。

広島の原爆の惨禍に関わる数多くの作品の中で、トルコの詩人(Nazim Hikmet) ナジム・ヒクメットの書いた「小さな女の子」という詩があります。
この詩には、世界各国で曲が付けられ歌われているそうです。日本では飯塚広訳・木下航二作曲の作品があります。
♪とびらを叩くのは わたし・・・という歌い出しで始まり、静かに切々と訴えかける「死んだ女の子」という歌です。この歌が私は好きでした。1957年に作られたもので、うたごえ喫茶などで愛唱されているこちらの曲をご存知のかたも多いのではないでしょうか。 
メロディーと歌詞はこちら  


それから半世紀たった現代、この詩は形を変えて継れました。元ちとせさんの歌う「死んだ女の子」は、外山雄三さん作曲、坂本龍一さん編曲となって紹介されます。(2005年8月に初回配信)
彼女が魂をふり絞るように歌って、感触がガラリと変わってきました。一つの詩が時代を経て新しい曲に継れて息づいている。たかが歌の一曲で世の中を動かせる時代ではないけれども、彼女の歌には力があると思いました。そして、これから半世紀たった後、又、姿を変えて新しい歌が生まれるのかも知れません。
原詩を下に加えました。





-死んだ女の子-

訳詞:中本信幸氏

私よ ノックしてるのは  家々のドアを 一軒一軒
でもあなたには見えないわ  死んだ子は目に見えないの


ヒロシマで私が死んで  もう十年が経った
私は今でも七歳  死んだ子は歳を取らないの


炎は初めに私の髪を  そして瞳を燃やして
私は一握りの灰になった  そして空へと飛び散ったの


物をもらいにきたのじゃない  私は何もいらないの
紙切れのように燃えた子には  お菓子を食べることさえもうできない


私よ ノックしてるのは  おばさん、おじさん、署名をしてください
もう子供たちが殺されないために
みんなお菓子を食べられるように




トルコ語の原詩
KIZ ÇOCUĞU(原詩:ヒクメット)

1. Kapıları çalan benim
kapıları birer birer.
Gözünüze görünemem
göze görünmez ölüler.

2. Hiroşima'da öleli
oluyor bir on yıl kadar.
Yedi yaşında bir kızım,
büyümez ölü çocuklar.

3. Saçlarım tutuştu önce,
gözlerim yandı kavruldu.
Bir avuç kül oluverdim,
külüm havaya savruldu.

4. Benim sizden kendim için
hiçbir şey istediğim yok.
Şeker bile yiyemez ki
kâat gibi yanan çocuk.

5. Çalıyorum kapınızı,
teyze, amca, bir imza ver.
Çocuklar öldürülmesin
şeker de yiyebilsinler.
by hanako_mama | 2010-08-15 06:57 | 「音楽」を楽しもう


大きい声では言えないが, 小さな声では聞こえない


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