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海原さんの 『夏の記憶』 


何日か抱えていた一周忌についてのハガキ文面を昨晩書き上げ、昼前に投函しました。
一周忌法要についての私たちの結論は、ごく身内と親戚代表のかたのみで行うというものだった。けれどお墓があるのは茨城、付き合いのあった方々も茨城在住なのだ。
やはり、お店をたたんで母も転出したことを一言付け加えたいね。...言うは易いが記すは難しで、妹とアレコレ頭を悩ませエイヤッと勢い付けて書いてみた『ヤレヤレ作』でした(笑)。

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今日は眠たいです。夜中の3時ころメール着信、全米オープンの決勝戦(録画)を某局でやるよ~という親切メールだったので 「ありがとうオヤスミ」 の返信をした後が眠れなくなった。なぜ3時によこしたんだか...今となっては恨めしい。


横になっても寝れそうになく、切り抜いた新聞のエッセイに目を通す。贔屓にしている海原純子さんの書いたものだ。(話横道ですが、海原さんは女医で、シャンソンも歌い写真も撮る方でおまけに同い年なので親しみを感じています。)
今日のお休みは「ガス抜き記事」にしようと思っていましたが、こちらのエッセイに素直に共感できるものがありました。なので、転写ですがご紹介したいと思います。
最近の写真をイラスト代わりに使ってみます。( 六本木で撮ったもの )





「夏の記憶」   海原純子              (新・心のサプリより)毎日新聞 9/7 

朝起きて顔を洗う時の水が少し冷たくなってきた。
昼間はまだ暑いが季節が移りつつある。私が子供の頃まわりにいた大人たちの多くは戦争を経験した人たちで、夏になると戦中の話をきかされた。だから夏の記憶は楽しさと一緒に苦しさや痛みがまじっていてセミの声がきこえなくなると戦争の話も終わりだな、と思ったものである。戦争を知らない子供たちが孫をもつような時代になった今、夏に体験者から直接戦争の話をきく小学生は少ないだろう。

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さて小学生・中学生の夏に祖母や母から戦争当時の話をきいた私が常に感じていた疑問がある。それは語られる内容が、食物がなかったこと、警報で防空壕に逃げたこと、目前で爆弾が炸裂したことなどで、もう絶対に戦争は嫌だと締めくくられるその話のトーンが常に被害者の立場だった点である。
それだけ嫌な戦争に、何故反対と言わなかったのか、反対しなかったことに大人は責任はないのか、とたずねると、とてもそんなことは言える雰囲気ではなかった、という答えが返ってきた。

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「あなたたちはいいね。平和な時代で自由にものが言えて」 という祖母の言葉に、それでも尚釈然としない思いがあった。成長するにつれて当時の状況が次第に理解できるようになった。
大きな力に圧倒されて戦争に反対しようにも声をあげられなかった人が多かったのだろう。自分の命だけでなく家族や親戚の生活もあやうくなる状況ではものを言うどころではない。国家権力の決定に反対したら非国民といわれた時代だった。


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しかし、だからこそきちんとものが言える自分でいたい、と20歳を過ぎてからは思ってきた。そしてそう思わせてくれる日本の社会環境だった。中国や北朝鮮やソビエトとは違う自由にものが言える社会は戦争の傷や痛みの記憶があったからこそ築くことができた平和と平等だったかもしれない。

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あたり前だと思って過ごしてきたそうした自由さに最近妙な危機感を感じている。じわり、じわりと周囲から何かが圧迫してくるような気配がある。自分の考えを自由に書いたり話したり、論じたりすることができなくなると、いとも簡単に大きな流れにまきこまれてしまうだろう。

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今年の長崎の平和祈念式典のあいさつで被爆者代表の城臺美彌子さんが集団的自衛権行使容認を痛烈に批判していた。小さな一歩に加速度がついて坂道をころがり落ちることの怖さを体験した方の言葉として重く受けとめたい。ちょっとだけのつもり、ここだけという限定で始めたことが病気の引き金になるのと同じだ。

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かつて大きな流れにさからえず戦争をとめることができなかった人たちの心には戦争の実質的な被害の他に声をあげ反対できなかった自責の念がある。そうした無念さを理解しつつ今、大人として若者の未来を守るためにできることを続けていく必要があるだろう。(日本医大特任教授)


                 ↓  こちらだけはジージ撮影
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by hanako_mama | 2014-09-09 15:07 | 家族・健康


大きい声では言えないが, 小さな声では聞こえない


by ふうちゃん

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