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久しぶりの感激

「あ・・うれしいなぁ」 と、ジーンとくるような感慨にふける。そういった心情を久しぶりに味わえた。下の写真は、ごらんの通り<玄関ドア>である。しかも 新品の。

そうなんです、玄関のドアを取り替えてもらったんです!
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このドアを付けに来た建具屋さんは言った。
「ドアストッパーも取り付けたからね、コレまでみたいにドアを閉めるとき手で押してバタンと閉めないように!ストッパーが利かなくなるからネ。ハイ閉めてごらんなさい!」 私は新しい鍵を受け取り、オジサンの見守る中、鍵の開け閉め・ドアの閉め方の練習をしたのであった。


私たちが金沢から戻ったのは、平成元年夏のこと。
当時、息子たちは、4歳 6歳 8歳のヤンチャ盛りであった。
不動産屋の友人が、男の子三人じゃ多少よごされても壊れても平気な家が良いだろう、ということで探してくれた一戸建ての家。築20年余りという。これを社宅として借上げてもらった。
たしかに外観も古いけれど、中味も素朴である。
洗濯機は室外置き、畳部屋のピアノを置く床下には「大きな石を敷いておいたからね(友人)」という具合。真冬の洗濯にはお湯は必需品だった。ホースが凍りつくから。その他《ブレーカーが落ちないまま安心してスキ焼きを楽しむ方法》等など、素朴かつ不自由な家で暮らしたがゆえの「知恵」をつけて、息子達は巣立っていった。

このドアの悲惨な状況を発見したのは、ゴミ出しから戻った朝のこと。
二日前に台風のような大雨がドアを叩きつけて行き、翌日に家をなぎ倒すほどの大風がドアの化粧板をベリベリと剥がして行ったらしい。玄関の前で、私は思わず息を呑んだ。化粧板が暖簾(のれん)のようにパタパタとしているではないか。ドア下から1/3あたりまで剥がれている。大急ぎで夫を呼ぶ。夫はホームセンターに急行し接着ボンドを購入して救急措置をほどこした。大家さんに電話をする。「大晦日の三日前ですから建具屋も連絡つかないね、年明けにドアを取り替えましょう。」

このドアの規格は、かなり昔の製品で手に入れるのが困難らしい。新しいドアがつくまで一ヶ月かかった。ご近所の方々はきっとこう言っているに違いない。「花子ママの家の玄関、あんなにピカピカになって良かったわね~」と。
そうなんです。何度でも言いますが、ジーンとして嬉しいのです。
そして、古いドアにも「ごくろうさま」と言いたいのです。

<なんじゃさんより、嬉しい一句。>

戸が開いて 瑞光差したる 道を見る


久しぶりの感激_e0108126_11363468.jpg
by hanako_mama | 2007-02-02 08:40 | 家族・健康