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それでも ボクはやってない

それでも ボクはやってない_e0108126_9362647.jpg久しぶりに見ごたえのある映画だった。
監督・脚本 周防正行さんの「それボク(←上映情報)
これは周防さんが三年間かけて作った映画だそうだ。
周防さんといえば96年の
「Shall we ダンス?」・・・・ あれから11年経って登場したのがこの映画だった。
<痴漢冤罪事件>を題材に選ぶきっかけは、4年前、東京高裁で逆転無罪判決になった矢田部孝司さんの新聞記事を読んだ事から・・という。

映画の中味は↑それボクでお分かりになると思う。監督のコメントの中で印象に残った言葉を。
多くの人にとって、<疑わしきは罰せず>よりも<疑わしきは捕まえといて>の方が本音に近いのかも知れません。しかし、疑われるのが自分自身だったらどうでしょう・・・・。」 そして、取材をすすめて行く中で、 被告人がどう闘ったかを描く・・というより、刑事裁判そのものについて疑問を投げかけてみたい、との思いが強まって来たという。
周防さんが私たちに問いかけている映画なんですね。「あなたが何の罪も犯していないのに捕まったとき、どうするの?」と。


「冤罪はなぜ起こるんだろう?」という素朴な疑問は私でさえ時々感じることがある。担当警察官や検事の思い込み・思い違い、弁護士の裁判官の・・・というボタンのかけ違いが重なって、「無罪の被告人」の人生を狂わせてしまう。怖いな!と思う。

製作にあたって裁判を200回以上傍聴し、弁護団会議や現場の調査にも参加された周防監督ならではの作品。これは1月中旬から上映されていて、そろそろお終いだ、あら大変!と近くの上映館を探して会社の退勤後あわてて観に行った。

帰り道、考えた。
息子達は、この可愛い盛りの時から20年経った「大人の男性」となっている。
彼らがもし、痴漢冤罪事件の被告にされたとき 映画の徹平君のように「それでもボクはやってない」と頑張れるだろうか?
私が彼らの母になったとき、もたいまさこ演じる母親のように駅頭で支援活動をする勇気を持てるだろうか?
・・・心の奥ふかく迫って考えさせられた。
ぜひ、お薦めしたい★★★★★映画です。

それでも ボクはやってない_e0108126_9362684.jpg

by hanako_mama | 2007-02-08 09:36 | 私の好きなもの


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