二月のうた
二月のうた 詩 / 新川和江
二月は
お日さまの じなんぼう
なまえは 二郎さん
ちび
せいたかのっぽの
にいさんのかげにかくれて
ひねくれっ子のように見える
でも 二郎さんは
ポケットの中であたためているのだ
小鳥のはねや
花のつぼみや
いろんなたねをぐんぐんそだてる
黒い土を------
はやくおいで
二郎さんはふりむいて
やさしい三月の妹を呼ぶ
はやくおいで いいものをあげよう
◇◇◇
ちっちゃくても友の心に吊るし雛 ~ なんじゃさんの優しい一句
河津桜を見に行った友人から はい、お土産!と戴いた小さなつるし雛。
添えられた桃色の乾菓子。ならべて眺めていたら、あ・もう二月もお終いになっちゃうんだな。二月は「逃げる」ってほんとうだな。ついこのあいだ あけましておめでとうを言ったばかりなのにもう三月になるんだな、・・・と。
by hanako_mama
| 2007-02-27 09:00
| 私の好きなもの