窓木さんとの 6月10日


6月10日に「二胡の集いin東京」という催しがあり、私はお手伝いの一人として参加した。この二胡の集いの中心となって奮闘された“にこりん”さんから「会場にはピアノがないので、ピアノ伴奏録音を頼めないだろうか」という打診があった。しばし迷った。二胡の演奏をテレビで見たり、知り合いの演奏を聴くことはあったけれど伴奏を弾くことはなかった。振り返ってみると、私は他の楽器とのアンサンブルの経験が全くなかったのだ。

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「やってみるのも面白いかも」。この一言の返事が窓木さんとの出会いにつながる。彼女がコンサートで弾く曲目は“慕情”という中国の楊興新さんのものである。窓木さんのメールに添付された楊興新さんの演奏を聴き「一耳惚れ」。CDも購入し、MDにコピーして職場の行き帰りに聞きつづけた。



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そして、CDを聞きながら五線紙にスケッチを起こしていった。
彼女が、ピアノ前奏から自分の演奏に入っていくタイミングを図る。間奏からの切り替えをつかみ取ってくれるかな・・・・・。楊さんの演奏はゆったりと流れ、哀愁に満ちている。
けれど彼の演奏に合わせて弾いていくと5分以内の指定をオーバーするのだ。窓木さんが提案してきたフレーズをカットした上で曲想を妨げないように・・・。頭の中がそのことで一杯になった。
そんな悶々とした日々を過ごしていたある日、あ、まずいな、とふと気づいた。
彼女は伴奏者がそばにいない状態で録音伴奏を聞きながら練習をしていくのだ。小学校で子供たちに向き合いハードな生活を始めた彼女には、そんなに練習時間の余裕はないはずだ。この録音した伴奏を一刻も早く彼女に届けるのが私のつとめじゃないの?。
今日の、これからの録音で良しとしよう。録音したMDを送付しよう。あとは彼女の練習がはかどることを祈るのみだ。コンサートまであと五十日足らずである。

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コンサート前日、彼女からメールが届く。

<私は、後半の部のトップになってしまいました。大丈夫かなあ…ふみさんの伴奏がお守り代わりです。チャイナドレスにアオザイのパンツという、摩訶不思議な私の衣装、やっとパンツの裾上げも終えました。普段、まったく化粧をしないので、日焼けして荒れた肌にファンデーションがきちんと塗れるでしょうか。それも、心配です。>   題字は窓木さんの書です


コンサート当日の雷大雨は電車をも止めていた。一緒に来るはずのシェフは体調が悪いので行けない、もたもたして出発時刻を大幅に過ぎて家を出たのだ。これまでのメールや電話のやり取りからすると、彼女は私の到着をドキドキしながら待っているだろう。まだ会ったこともない窓木さんを想って、私は電車の中で走りたい気持ちだった。
彼女が知らせてきた<私の出番は後半のトップ>その言葉を何度も頭のなかで繰り返しながら受付に滑り込んだ。「今どのへんをやってますか?」「これからちょうど休憩ですよ。」
あ、間一髪のところだったんだ!「神様サンキュー」思わずつぶやく。


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プログラム第2部の一番上に慕情/いとうまどか (fumisan伴奏録音)と記載があった。
携帯で、これから座る窓木さんの演奏席を撮る。
演奏が始まると私の耳には二胡の音とfumisanのピアノの音しか聞こえず、心臓がト・ト・トと鳴っていた。
演奏会の夜、窓木さんからメールが届いた。

<休憩に入るまで受け付け付近にいたので、ふみさんは来られなかったんだな…と思っていたので、声をかけていただいた時は本当に嬉しかったです。  ヤンシンシンさんのCDをお持ちのふみさん、本物とあまりにも違う演奏でガックリきていないか、心配です…でもね、私としてはあれで結構頑張ったんですよ~。>


そうだね、窓木さん。ヤンさんの演奏はCD録音のためにマイクで集音されている音だった。
マイクで音を拾っていないので録音伴奏との音バランスがどうこう・・・それも感じた。でも正直な話し、そんなことはどうでも良いのよ。私たちの演奏は、世界に二つとない素敵なデュオだった。見知らぬ二人がひとつの縁で結びあって他の誰にも真似のできない演奏を供したじゃないの、と私は思う。


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一週間たった今、彼女とのメールのやり取りを読み返しながら、泣き虫fumisanはまた涙漬けになってしまった。
← これは、ナナハン(バイク)で通勤する窓木さんのイメージ。
お会いしたら、やっぱりこの通りの人でした。


いとうまどかさんから、今朝、ツーショットの写真が届きました。
やっぱり!私より一回り大きな人でした(^^)
6月10日記念日。二人の音楽友だちと思い出をつくった日です。

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# by hanako_mama | 2007-06-19 07:07 | 「音楽」を楽しもう | Trackback | Comments(14)

6月10日

このタイトル、それがどーしたの?と思われたでしょう(^^)


前回の記事の末尾に、のこ・アケミコさんのことを書かねば、と書きました。
じつはその時、もう一つの大切な出来事もあるんだよね、と思いつつ書いていたんです。たまたま同じ日に大切なことが二つ重なったとしても、一本の記事に収める能力はとてもないし、一人ひとりに相対して向き合いたい・・というわけで最初にノコギリの彼女のこと、次に二胡の彼女とのことを書いていこうと思います。よろしくお願いします。
あ、それからこの記事は、アケミコさん提供の資料がどっさりありまして、、とっても長くなっておりますので、お読みになられる方はその旨 ご了承願います m(_ _)m

のこ・アケミコ ♪

この芸名は本人の切なる希望により名づけたものです。
のこというのは、あのノコギリのこと。「あの」といって皆さんが想像するのは、木を切るノコギリですよね。ところが、そのノコギリで音楽を奏でる奇特な方がいらっしゃるのです。
あら、あなた失礼ね、奇特ってなによ、ノコギリだって馬鹿にしないでよ~。ぺラぺラリ~。そんなふうに我が家にノコギリを持って逆襲に来られては困るので、紹介させていただきますね。のこ・アケミコ女史と私の切っても切れない関係を...。


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ノコギリは楽器として使用する場合、ミュージカルソウというモダンな名前に格上げされる。「世界中で愛されている楽器なのよ。」・・だそうだ。そうそう、ゲゲゲの鬼太郎って曲、知ってるでしょ? あの最初の部分に♪ホワ~ん・ヒュニャ~んと付いてるあの音です!お化け屋敷では大モテだわ、これはと思った音です。どんな音なの?と思われたかた、こちらJMCホームページをクリックしてね。入るとアヴェ・マリアなどの演奏がちょっとだけ聴けます。
「日本には日本のこぎり音楽協会と JAPANミュージカルソウクラブという団体があってね、私は両方加入してるのよ。」 ・・・だそうだ。


さて、この のこ・アケミコさん。
名前も顔も隠すことないわよと仰るので一応モザイクをかけずに登場させました。
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でもあなた、写真に撮るならそう言ってちょうだいよ、お化粧の一つもして来ようってもんじゃないの~ペチャクチャリ。
と、ノコを背負いバイクに乗って帰っていった。と思うまもなく夕方に再度来宅。「さっきの写真は写りが良くないから化粧して衣装着て、友だちに撮ってもらって来たからね~ ここに置いてくよっ!」 その撮りなおしたお写真がこれ、です。

私が一言発する間に、彼女は必ず三言は喋っている。そんな彼女だが、あたしはクウチャン(子供のあだ名)のピアノが最高なの。どんなに偉いピアノの先生よりもノコが弾きやすいんだもん。今日は生活クラブ生協の焼肉のタレと新茶で二曲お願いね。などとお上手を言ってピアノの横に座り、ほわぁん・みょわ~んとノコを奏でている。私がサイレントピアノ(消音機能付き)にしてからは、二人でヘッドフォンを頭にかぶせて彼女は私のピアノをそこから聞きながら、私は彼女のノコをナマ音で聞きながらピアノ伴奏の録音をするわけです。

彼女とは15年ぐらいのお付き合い。
PTAつながりの友人仲間の一人である。・・・・ここからまた話しが横道にそれそうなので、彼女が<日本のこぎり音楽新聞>に依頼されて書いた記事を一部ご紹介しましょう。



私とのこぎり ■ 

卓球・コーラス・仕事・四人の子育てと元気に飛び回っていた平成6年の秋、突然の大病に入退院の繰り返し。下手なピアノ、バイオリンも左手がこわばり弾く楽しみもなく・・・。
そんな日々が続いていたころ 「ん?このなんとも言えない音色は・・・」 と急いでTVへ。
愛しのノコ様との運命の出会いでした。・・・・中略・・・・。ピアフ(エディット・ピアフ)の歌声みたいに弾きたいなと、足をつらせることなく つい3~4時間、ノコ様に 「聞かせてよ愛の言葉を」 と迫っております。ターミナルケアでお付き合いした方が下手な演奏にもかかわらず 『夢のようだわ。クリスマスとお正月が一緒にきたみたいよ。』 と涙を流されて喜んで先立たれた。(彼女は平成12年より介護職に就いてます) ・・・・・技術も大切と思いますが、目を閉じて心で感じて頂ける演奏が夢です。
                

               


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・・・というわけで、そんなふうに録音したカセットテープやMDをバッグに入れ、ノコギリを背負ってあちらこちらで演奏を披露しているのである。
夫曰く 「のこアケミコはエンターティナーだね。」 まったく、その通りだと思う。結婚前にドイツに住んでいた彼女に言わせると「クウチャンみたいに,私はイイですなんて引っ込み思案じゃ生きていけないよ!」なのだ。どんどん人前で演奏したいのである。だから多忙な仕事の時間をさいて楽譜を準備し、美味いものを携えて伴奏のお願いにやって来るのだ・・・・。
了解! 私のピアノでお役に立てればピアノ弾きおばさん冥利につきるってことよ。
いつまでも元気にお喋りして弾きまくって、みんなに元気をちょうだいね!と投稿記事を書き終えたところに、10日の「ノコギリ・コンサート」の写真を持ってきた。


「千の風になってを弾いたのよ。伴奏の人と呼吸を合わせるのが難しくてさ・・」
「あれ?ピアノの人いるじゃないの、録音したので演奏したんじゃないの?」
「あら、あなた。10日はコーラスの音合わせもあるし二胡のコンサートにも行くからってんで、誰か他のピアニストを頼んだのよ~、そう言ったじゃないの!でもやっぱりクウチャンのピアノでないと・・・」 あ、また始まってしまった(笑)。
この話のどこが思い出になるの~って聞かないで下さいね。10日は、私にとってなんだか妙に嬉しい一日になったのですから*(^^)* あ~ 長かった。この記事。
というわけで、次はその二胡コンサートの窓木さんとの話を書かなくちゃね(^^)
( 内緒話だけどママはこの題名をノコギリおばさんにしようって言ってたよ、フフ~:花子)




○●○● なんじゃさん、いつも有難う♪
好きなもの愛する友とノコの音

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# by hanako_mama | 2007-06-15 06:00 | 「音楽」を楽しもう | Trackback | Comments(16)

久しぶりの休日

当分、<新宿カラオケ>のコマーシャルを載せておいてもいいんじゃないの?
実は、そう思っていたんです。今朝までは・・・。
このひと月余りは、満足な休養がとれていない。久しぶりの店休業日だし、ぐうたらしていたいなぁと思っていたんです。
ところが、思いがけず朝から二人の友人が訪ねてきてくれたお蔭でこの記事をかくことになりました。

まず一人目。同じ勤め先だったモリリンから携帯にメールが入る。
「ふみさん(私の名前)、うちの庭のガクアジサイが綺麗に咲いたのよ。
郵便局に行くついでに置いてくから*(^^)/」
「了解、ありがとう!」

ぐうたらしても居られないぞ。家に上がることになるかも知れない。ササっと片付けをしておこう。片づけをしながら懐かしい思い出が蘇える。

モリリン、アマノッチ、カミリン。。今の勤務先の同僚たちは、私によってそんなふうに命名されていた。気の毒に・・・でもないか、けっこう彼女たちは喜んでくれていた。お店の中でも「モリリーン、伝票ちょうだいよ~」と叫べば「フミさん、わかった~」
こんな感じである。
仕事がひけてから我が家に遊びにきて、主人の「趣味の料理」を味わってワイワイと騒いだこともある。「シェフ」と名づけたのは彼女たちであった(OBAKAの部屋に書いた)。この中の何人かは職場を辞めたが、その後もほどほどの距離でのお付き合いは続いている。

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彼女がガクアジサイを持って玄関をピンポーンしたのは昼前だった。
「ふみちゃん、このアジサイね今年は綺麗な色を見せてくれたのよ!でも持ってくる間に、元気なくなっちゃったね、水切りしてね!」

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この花は、ガザニアっていうのよ。
え?ラザニアじゃないよねぇ。
いやだ、ふみさん、ラザニアではない、と憶えたらいいよ。
メモとる?あはは、お店ではすぐにメモメモだったね~二人爆笑。

この「花器」は正式にはウイスキーのダブル・シングルを計量する・・・あれ。(何だっけ?誰か教えて~) 





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これシェフにね。

ローズマリーの良い香りが頭をシャキリとさせる。
シェフのメニューでローズマリー必須のとき、花子を連れてモリリンの庭に仕入れに行ったものです。





そして、二人目のお客様は十日の日曜日に池袋で「のこぎりコンサート」に参加したのこ・アケミコさん。彼女もモリリンも店のお客と店員という関係で面識があるのだったが、ちょうどお昼ご飯の時間帯と重なりすれ違いとなった・・・。
のこ・アケミコさんの話は、彼女が今日写真を持ってきてくれたおかげで、一つの記事にアップすることになりそうです。
・・・・そんなこんなで、ぐうたらしても居られなくなってパソコンに向かったのでした(笑)

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花子が「おーい、オカン!昼飯まだもらってないわよ~ん」と叫んでいる。
何をおっしゃる花子さん、あなたの飼い主だって腹ヘリコプターだわさ~♪

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# by hanako_mama | 2007-06-12 13:30 | 私の好きなもの | Trackback | Comments(12)