新しい気持ちにさせるもの
久しぶりにピアノの音の調整をしてもらった。
「去年の春ぐらいにお願いしていたと思うので、また宜しくお願いします。」と伝えてあった。調律師氏はピアノの蓋を開けながら 「調べてみたら一昨年の秋だったですね。」と言い、時のたつのは全く早いもんです、と付け加えた。
調律が終わって、ピアノの音のチェックをする。弛んでいたシワが伸びたように、ポポーンっと引き締まった緊張感のある音に変わっていた。これでOKです、と言って二人でお茶をすすった。
一年以上もピアノを放ったらかしにしたことがあったろうか。
ピアノは人が弾かなくても、温度や湿度の上がり下がりでも音が狂ってくるので、ある周期を決めて調律をしたほうがいいと言われる。
お抱え調律師(笑)の I 氏とは、実に40年来の付き合いになる。私が、「失恋」という理由だけでピアノをもう金輪際弾かないと決めて、手放すとき間に入ってくださった方でもある。両親が大枚はたいて買ってくれたピアノは横浜の某家で大切に扱われていますよ、と教えてくれたこともあった。大変失礼な言い方かも知れないが、腐れ縁というやつかもと思ったりする。
一昨年の秋から今年4月の今日までには、いろんなことが起きていた。
その年の冬に、次男が結婚した。翌年5月にモモカが生まれた。6月、コーラスのコンサートを終えて秋には池袋の教会でノコギリさん方の伴奏をした。終わってすぐに長崎に行って伴奏がてら長崎の街散策をした。忙しさに合わせるかのように身体にガタが来て 「加齢」 という言葉を覚えた。
そういえば、ワンちゃん今日はどうしたの? 花子の死も彼に伝えていなかった、でもそういう距離の私たちだったし、それで良いのだと思った。調律の合間にモモカの写真を見ていたらしく、「あの子、お孫さん? 可愛い男の子だね。」と褒めてくれた。はは~あれで女の子なのよ!と言って二人でクスクス笑った。
いやいや、年を取るのは本当に早いよね、あーっと言う間におばあちゃんだ!そんな事を言ってまた笑った。
ピアノの音が狂いなく整って、私の気持ちもピーンと整ったような気がした。
トマト色のおニューのパソコン。可愛らしくて気に入りました。
「去年の春ぐらいにお願いしていたと思うので、また宜しくお願いします。」と伝えてあった。調律師氏はピアノの蓋を開けながら 「調べてみたら一昨年の秋だったですね。」と言い、時のたつのは全く早いもんです、と付け加えた。
調律が終わって、ピアノの音のチェックをする。弛んでいたシワが伸びたように、ポポーンっと引き締まった緊張感のある音に変わっていた。これでOKです、と言って二人でお茶をすすった。
一年以上もピアノを放ったらかしにしたことがあったろうか。
ピアノは人が弾かなくても、温度や湿度の上がり下がりでも音が狂ってくるので、ある周期を決めて調律をしたほうがいいと言われる。
お抱え調律師(笑)の I 氏とは、実に40年来の付き合いになる。私が、「失恋」という理由だけでピアノをもう金輪際弾かないと決めて、手放すとき間に入ってくださった方でもある。両親が大枚はたいて買ってくれたピアノは横浜の某家で大切に扱われていますよ、と教えてくれたこともあった。大変失礼な言い方かも知れないが、腐れ縁というやつかもと思ったりする。
一昨年の秋から今年4月の今日までには、いろんなことが起きていた。
その年の冬に、次男が結婚した。翌年5月にモモカが生まれた。6月、コーラスのコンサートを終えて秋には池袋の教会でノコギリさん方の伴奏をした。終わってすぐに長崎に行って伴奏がてら長崎の街散策をした。忙しさに合わせるかのように身体にガタが来て 「加齢」 という言葉を覚えた。
そういえば、ワンちゃん今日はどうしたの? 花子の死も彼に伝えていなかった、でもそういう距離の私たちだったし、それで良いのだと思った。調律の合間にモモカの写真を見ていたらしく、「あの子、お孫さん? 可愛い男の子だね。」と褒めてくれた。はは~あれで女の子なのよ!と言って二人でクスクス笑った。
いやいや、年を取るのは本当に早いよね、あーっと言う間におばあちゃんだ!そんな事を言ってまた笑った。
ピアノの音が狂いなく整って、私の気持ちもピーンと整ったような気がした。
by hanako_mama
| 2011-04-22 21:26
| 私の好きなもの