「選挙に行こうよ!」
『選挙に行こうよ!』 このタイトルは 某新聞のネット版記事の表題でした。
なるほどね~的内容でした。でも、わたしは私なりに「選挙に行こうよ!」と言ってみたい。
昨日は、今年の漢字というのが発表されましたね。
「税」一文字というのは随分と抽象的だなーと思ったけど。
ま、消費税が8%に上がったツケも大きかったので選ばれたんでしょ..と思えなくもない(思う)のです。
その時、あっそうだ!思い出しちゃった。
一年前の冬に投稿した記事に「納税」があったじゃないの~
で 戦時中の勇ましいスローガン
が載っている本を再び開いてみた。
すると、ありました。
「勇んで出征 進んで納税」というのが、、、。思わず吹いてしまいました
でも、吹いたあと
(いやぁ笑えないかも~ 近頃うすら寒くなってるもん... 集団的自衛権なんてイケン(違憲)なものが流行語大賞に選ばれちゃうご時世だよ...しっかり丁寧に説明されちゃう と「あらぁそうなんですか~ 」って勘違いするヒトだって増えるでしょ...)
背筋がゾクゾクっとしたんですね。。
ひと昔前なら、なんと時代錯誤のスローガンでしょと言えたかも。
だけど...きのう今日、これ見ても違和感ないっていうか... 見えないチカラがこっそり・丁寧に・でもシッカリと近くに寄ってきている気がしてならないんですね、、、
気がついたら身動きのできない時代になっていたなんてこと、ぜったいにイヤですもん。
なので私は選挙にいく、行って自分の思いを投じるつもりです。
前々から、ご紹介する機会をまっていた茨木のり子さんの詩で、
わたしの気持ちを表すことにしました。
↓ ↓
もっと強く
もっと強く願っていいのだ
わたしたちは明石の鯛が食べたいと
もっと強く願っていいのだ
わたしたちは幾種類ものジャムが
いつも食卓にあるようにと
もっと強く願っていいのだ
わたしたちは朝日の射すあかるい台所が
ほしいと
すりきれた靴はあっさりとすて
キュッと鳴る新しい靴の感触を
もっとしばしば味いたいと
秋 旅に出たひとがあれば
ウィンクで送ってやればいいのだ
なぜだろう
萎縮することが生活なのだと
おもいこんでしまった村と町
家々のひさしは上目づかいのまぶた
おーい 小さな時計屋さん
猫背をのばし あなたは叫んでいいのだ
今年もついに土用の鰻と会わなかったと
おーい 小さな釣道具屋さん
あなたは叫んでいいのだ
俺はまだ伊勢の海もみていないと
女がほしければ奪うのもいいのだ
男がほしければ奪うのもいいのだ
ああ わたしたちが
もっともっと貪婪にならないかぎり
なにごとも始りはしないのだ
もっと強く願っていいのだ
わたしたちは明石の鯛が食べたいと
もっと強く願っていいのだ
わたしたちは幾種類ものジャムが
いつも食卓にあるようにと
もっと強く願っていいのだ
わたしたちは朝日の射すあかるい台所が
ほしいと
すりきれた靴はあっさりとすて
キュッと鳴る新しい靴の感触を
もっとしばしば味いたいと
秋 旅に出たひとがあれば
ウィンクで送ってやればいいのだ
なぜだろう
萎縮することが生活なのだと
おもいこんでしまった村と町
家々のひさしは上目づかいのまぶた
おーい 小さな時計屋さん
猫背をのばし あなたは叫んでいいのだ
今年もついに土用の鰻と会わなかったと
おーい 小さな釣道具屋さん
あなたは叫んでいいのだ
俺はまだ伊勢の海もみていないと
女がほしければ奪うのもいいのだ
男がほしければ奪うのもいいのだ
ああ わたしたちが
もっともっと貪婪にならないかぎり
なにごとも始りはしないのだ
~ 茨木のり子詩集 思潮社:現代詩文庫
by hanako_mama
| 2014-12-13 11:30
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