海原さんの「イメージの力」に共感

お久しぶりです。
ビューンと音をたてて時間がすり抜けていき、この間に起きた出来事を整理しているヒマもなく、、って感じの昨今です。仕事もピアノも今のうちに精度を高めておきたい、でも脳&体が言うこときかない。これって、けっこうシンドいなあって思う。そんなある日、毎日新聞の記事に強くひかれた。中で、
『おこった出来事はすべて自分の人生に必要なことである』と受け入れる・・という言葉、わたしに言ってくれた言葉と受け止めた。まんまですが転載します。
2年前の4月の記事最後に、秋吉敏子さんの言われた言葉を書いていた、それも関係あるのかな? https://hanakomama.exblog.jp/24289046/



イメージの力


数年前に、世界的なジャズピアニストとして知られている秋吉敏子さんと対談したことがある。その時の「練習を1日しないと自分でわかる。3日しないと聴き手にわかってしまう」という秋吉さんの言葉が記憶に残っている。一流ということはそれほどの微妙な差が鮮明にわかるものなのだ、と驚いたが、身体を使って何かをする、とはそういうことなのだと思う。たしかに、自分も数日ボイストレーニングをしないと高音がしっかり出ないなあ、と気づくことがあるし、筋トレもしばらくしないとウエイトをひどく重く感じたりする。

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だから、今回の冬季オリンピックでけがのために数ヶ月練習ができないままオリンピックという大舞台に臨んだ男子フィギュアスケートの羽生結弦選手の金メダルは、結果の素晴らしさだけでなく、「思い通りにいかない想定外の出来事」を受け入れ、それを生かすプロセスを雄弁に語っていると思った。

練習ができないという状況と不安をどのように克服していったのだろう?と、私なりに想像した。そして、羽生選手の言葉のなかにあった「イメージ」がキーワードではないだとうかと思った。
「イメージ」は大きな力をもっている。思い描くイメージがその方向に人を導いていく。多分、羽生選手はオリンピックというゴールにむかって、日々かなり詳細に靭帯が回復していく様子を心の中で思い描き、その方向に身体を導いていったのではないかと想像した。心の中で思い描くことは、人をどのような方向にも導いていくものである。



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千波湖


「予期不安」という言葉をご存じだろうか。例えば、電車にのってパニック発作をおこしたことのある人が、また電車にのったら発作をおこすのではと不安になっていると、症状をおこしやすくなる。不安な気持ちがストレスになり、症状をひきおこすのだ。また、バラの香りで喘息の発作をおこす人が、造花のバラをみただけで発作をおこすこともある。バラの花でアレルギー反応をおこすのだという思いが、実際には存在しないアレルゲン(アレルギーの要因)に対して、反応してしまうのである。


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何を思うか、どうイメージするかは、身体の反応、機能を変化させるのだ。とはいえ、いかに精神的にタフな人間でも、不安や「何故こんな時期にこんなことに」という後悔の気持ちが心の中にうかぶだろう。こうした後ろ向きの思いが、せっかくのいいイメージの足をひっぱってしまう。ネガティブな思いをその都度洗い流すような作業が、定めた方向に人を後押しする。「おこった出来事はすべて自分の人生に必要なことである」と受け入れなければ前に進めない。けがを通して、羽生選手はスケートだけでなく、人生そのものに磨きをかけたようにみえた。

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 海原純子(心療内科医)
『イメージの力』 2018.3.04 毎日新聞 新・心のサプリ より




** 上の写真。
水戸の偕楽園に梅を見に行った弟夫婦がラインで送ってくれました。昨日のことです。
ちょうど今が見ごろだったよ~とのこと、一度だけ梅花鑑賞にいった偕楽園を思いました。


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178.png  コメント欄は、しばらくお休みします。






by hanako_mama | 2018-03-11 11:25 | その他 | Trackback
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